高度DIY研究所とは

高度DIY研究所とは、DIYの次元を突き詰め高めていった結果、プロフェッショナルとの間にどのような差が生じるのかということを見極めようとする仮想空間です。現実の世界での研究を模索しておりましたが一向に実現しない為、前段としてこのような形で始めてみることにしました。「自分のことはどこまで自分でできるのか」それが高度DIY研究所の研究テーマです。なかなかイメージが湧きずらいという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

大原則・大前提

当研究所の大原則・大前提として、だれかを否定したり、また肯定したりするようなことは一切いたしません。表現方法、言い方、言い回し、言葉尻等々から、『否定された』とか『肯定された』などと感じられることがあるかもしれませんが、決して本意ではありません。あくまでも【高度DIY】というものを追求するためのプロセスであるとお考えいただければ幸いです。

職人ベクトルと芸術家ベクトル

DIY ➡ 自分でやる ➡ 自分のために ➡ 対象者は素人

プロ ➡ 自分でやる ➡ 他人のために ➡ 対象者は素人

前者を芸術家ベクトル、後者を職人ベクトルと名付けています。芸術家が己の内に秘めたものを追求するようにDIYでは自分のもとめる次元で好きなようにものごとを追求する印象です。最終的なゴールは自分自身です。職人さんは自分を顧みず顧客の求めるものを高次元(いろいろな角度がありますが)で実現してくれる存在であるように思います。最終的なゴールは他人です。普段ものづくりをしていると、前者後者の境界を見失ってしまうことがあります。というより自分の中ではっきり答えが出せていないのだと思います。

超個人的【真のプロ】像

「あの頃の感覚を再び」、日々ものづくりをしていて最もわからなくなっていることが素人だった頃の自分の感覚です。今つくっているものを見て過去の自分はどう感じるのだろうか?常日頃素人だった頃の自分の背中を追いかけて作業をしています。いつかその背中に手を当て素人だった頃の過去の自分と抱き合えた時、真のプロになれるような気がしています。

真のDIY 本当に一人でやるとは

そもそもDIYとは「Do it yourself」の略語ですが、直訳すれば「自分自身で行う」という意味になります。真のDIYとは「本当に一人でやる」ということです。本当に一人でやるとはどういうことなのか。ここから先は屁理屈になりますのでご注意ください。

自分でやってみようと思うのだけれども

例えば日曜日に自分のために本棚を作るとします。自分で本棚を作るという一連の行為において自力で成し遂げられるものは存在するのでしょうか?材料である木材や鋼材、ビス、ボルト、釘や接着剤、木や鉄を切ったりつないだりする工具、電力、またそれらを調達するための移動手段等々、枚挙にいとまがありません。

現代では一人でできることなどほとんど存在しない

私は本棚を簡単に作れる気になっていましたが、完成した本棚において私の力が介入しているところはほぼありません。木を植え育て大きくなったら倒し皮を剥ぎ乾燥させ製材しトラックで運んで店頭に並べ販売し・・・車にガソリンを入れホームセンターまで行き並んでいる木材から適当なものを選びレジにならびお金を払ってまた車に乗って家まで帰ってきて・・・ノコギリやゲンノウを出してきて木材を切って釘でくっつけて色気だして塗装したりして・・・・・・・・・・・何から何まで本棚が完成するまで全て他人が成し遂げたことのオンパレードです。私がやったことといえば最後の最後のほんの少しの僅かなものだけです。

自分のことはじぶんでしない

『人間一人では生きていけない』から『一人で生きようなんて気はない』へ、そして常日頃から反射的に『誰に何をやらせようかということばかり考えている』。無意識に何の疑問も抱かず自分のことをほとんど人任せにしている。にもかかわらず自立して生きている気になっている。そのくせ文句は一人前。いい加減自分が嫌になって何もかも一人でやってみようと思ったのです。が・・・

ひとつひとつ少しづつ自分のことを自分でできるように

『衣・食・住』まずはここからと思い、家づくりを勉強しました。いや、しています。終わらないと思います。あと、主食の米作りもしています。で、あとは・・・もうこれ以上出来ません。ぶっ倒れそうです。思い立ってから15年以上経っているのに・・・このペースだ自分のことが自分でできるようになるには時間が全然足りません。

心から『ありがとう』と思えた

何もかも自分の事は全て自分でやって、他人には文句は言わせないと息巻いてやればやるほど、自分とはなんと非力な、無能な存在なのかと思い知らされました。徹底的に打ちのめされたその時、他人から与えられた、恩着せがましくもなく、ごくごく普通のことが、何ともありがたいことだったか。それが自分にはできないことだったから。

次元を落とすしかないのか

『人間一人では生きていけない』のではなく『人間一人では現在の生活レベルを維持できない』の間違いではないだろうか。次元さえ落とせば『人間は一人で生きていける』のではないだろうか。心からありがとうと思えた自分に居心地がよかったのもあり、不可能だと気付いてはいるものの、今でもあきらめずに全部ひとりでやるのだともがいています。無理だとわかってはいるのだけどそれでもやってみる。どこまでできるかやってみる。そうしながら生き方の着地点を探し始めました。その着地点を見つけることが当研究所の目的であります。

研究所概要

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名称 高度DIY研究所
活動内容 真のDIY
代表 三浦 裕史
所在地 〒949-1706 新潟県上越市茶屋ヶ原梨子平524番地

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大原則・大前提

当研究所では、だれかを否定したり、また肯定したりするようなことはしません。表現方法、言い方、言い回し、言葉尻などから、『否定された』とか『肯定された』などと感じられることがあるかもしれませんが、決して本意ではありません。あくまでも【高度DIY】というものを追求するためのプロセスであるとお考えいただければ幸いです。